ヒアルロン酸は、もともと体内(目や皮膚、関節など)に含まれている成分です。その優れた保水力で注目を集めており、身近なものでは、化粧品や健康食品などに使用されています。また、医薬品の原料としても使用されています。
ヒアルロン酸は、からだの中のさまざまなところに存在しています。特に、へその緒、関節液、皮膚、目などに多く含まれています。
からだの中のヒアルロン酸の量は、加齢とともに減少していきます。関節の中で潤滑油やクッションの役割をはたしているヒアルロン酸が減少すると、関節に痛みが出てきます。
関節の痛みに対する治療には、痛み止めの内服薬や貼り薬などがありますが、このほかによく行われている治療として、膝や肩の関節に注射を行う方法があります。
ヒアルロン酸の関節内注射は、長い歴史を持ち、広く行われている関節痛の治療法です。ヒアルロン酸を注射することによって、加齢などにより減少したヒアルロン酸を直接補い、さらに関節でのヒアルロン酸の産生能を高めたり、痛みや炎症を抑えたりする効果が期待できます。
詳しくは医師にご相談ください。
抜粋:ヒアルロン酸と関節のおはなし(監修 千葉大学 名誉教授 守屋秀繁先生)