春日部市では、特定健診と一緒にがん検診も実施されます。
年に一度の健診ですので、可能な限り受診していただきたいと考えておりますが、
その中で、「他の検査は受診しても、大腸がん検診は受診されない」という方もいらっしゃいます。

理由は様々おありかと思いますが、検査を手間に感じたり、便の採取に抵抗を感じられる方もいらっしゃるのではないかと感じております。

しかし、日本人にとって大腸がんは気を付けるべき疾患と言えます。
2019年に新たに診断されたがんの中で、大腸がんは全体で1位(男性2位、女性2位)となっております。また、2021年日本人の大腸がんによる死亡数順位は全体で2位(男性:2位、女性1位)となっており、死亡数も多い疾患となっています。(※)
そして、40歳を超えたあたりから、大腸がんになる方が増えていきますので、毎年の検査をお勧めいたします。

便潜血検査は、内視鏡検査と比較して、手軽にスクリーニングを行うことができる検査となっています。大腸内にポリープやがんがあると、便とこすれて血液が混ざることがあるため、排便の中にそのような出血がないかを確認する検査となります。出血があった場合、出血要因を確認するために、精密検査(大腸カメラ)を実施することになります。

大腸がん検診は、「またでいいや」と思いたくなるお気持ちもおありかと思いますが、ぜひ毎年受診されることをお勧めいたします。

※出典:がん情報サービス・最新がん統計
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html