お尻から足の後ろ側にかけてあらわれる痛みやしびれ、麻痺などの症状のことを「坐骨神経痛」といいます。

坐骨神経痛とは、病名ではなく症状を表す言葉です。坐骨神経痛が圧迫されることや刺激を受けることで生じる”痛み”の症状を、総称して坐骨神経痛と呼んでいます。

坐骨神経痛は、多くの場合、腰痛に引き続いて起こり、足の痛み(下肢痛)やしびれが起こるだけでなく、麻痺や痛みによる歩行障害(間欠跛行)を伴うこともあります。

坐骨神経痛を起こす原因疾患の主なものとしては、腰部脊柱管狭窄、腰椎椎間板ヘルニアがあります。その他、帯状疱疹などのウイルス感染症、がんが原因になることもあります。

抜粋:坐骨神経痛(監修:福島県立医科大学医学部 整形外科学講座 主任教授 紺野愼一先生)